【#スタッフレポ スポーツ文化フォーラムsession13 】
Guest / ITジャーナリスト・湯川鶴章氏
−スポーツ文化フォーラムとは
「スポーツは文化だ」と言える日本にするというスポーツドクター辻秀一の志のもと、多彩なゲストの皆さまをお迎えし、‘心豊かに生きる’をメインテーマに語り合うトークイベントです。
長年米国にて記者としてご活躍されてきた湯川さん。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続けてこられ、2000年に日本へ帰国。ITジャーナリストとして人工知能などのテクノロジーを取材・発信し続け、現在は株式会社エクサウィザーズのオウンドメディア「AI新聞」の編集長も務めていらっしゃいます。
今回、ゲストスピーカーとして湯川さんにご登壇いただきトークイベント『スポーツ文化フォーラム』を、2月20日、東京・青山のSOUND LOUNGE & CAFE B.G.Mで開催いたしました。私たちの生活に身近なようで身近ではない?「スポーツ」が、人間の文化活動のひとつであるという考えを届けるとともに、そんな「文化」から私たちの人生を豊かにするヒントを探る、スペシャルセッションです。イベントのファシリテーターは、当イベントをコーディネートするスポーツドクター辻秀一が務めています。
当日は定員いっぱいの20名の皆さまにお集まりいただき、まずは湯川さんの専門とするIT分野について学習。わかるようでわからないAIのお話をはじめ、これからの時代どんな人間が求められるのか?という、今を生きる私たちの‘道しるべ’となるような素晴らしいお話をたくさんしていただきました。
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“予測を超えられるのは人間の志だけ”
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辻:志ですか?
湯川氏:例えば、千三つと言われる世の中。AIにベンチャー企業の社長を任せたらどうなるでしょうか?おそらく過去の統計から「千三つですから辞めましょう」と、「成功率は3パーセントですから辞めましょう」と予測してきます。
でも、「それでも僕はやるんだ!」「私が新しいデータを作るんだ!」と言えるのが人間の志ですよね。
辻:志を持ってごきげんで生きていく在り方と、そうでない在り方が存在していくようなイメージがあるのですが?
湯川氏:データを超えるだけの自分の‘直観力’があるかどうかではないでしょうか。
思考で考えているうちは、AIのほうが賢いわけです。思考以外の何かをつかまないと、私たち人間はAIには優らない。ですから心を静かにして、自分の心が何を言っているかわからないと。頭がごちゃごちゃしてたら、自分が何をしたいか、何を言っているのかわからない。しーんとした中で、自分の志を持てたものだけAIをうまくつかっていけるかもしれませんね。AIが予測してくれるデータも必要か不必要か判断できるようになるわけです。
ますます、自分の本質と繋がるということが大事になってきますよね。
質疑応答でもトークは大盛り上がり。あっという間の90分でした。
◆ゲスト・プロフィール
湯川 鶴章(ゆかわ つるあき)
趣味はヨガと瞑想、妻が美人なのが自慢なITジャーナリスト。
米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。現在はAI新聞編集長を務める。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』『次世代マーケティングプラットフォーム』『ネットは新聞を殺すのか』などがある。
(株式会社エミネクロス / スポーツ文化フォーラム事務局)