【#スタッフレポ スポーツ文化フォーラム session15】
Guest:ジェレミー・ハンター 氏
Transform LLC共同経営者・パートナー/米ピーター・F・ドラッカー大学院准教授
−スポーツ文化フォーラムとは
「スポーツは文化だ」と言える日本にするというスポーツドクター辻秀一の志のもと、多彩なゲストの皆さまをお迎えし、“心豊かに生きる”をメインテーマに語り合うトークイベントです。
8月7日、米ドラッカー大学院准教授でセルフマネジメントの第一人者、ジェレミー・ハンター氏をゲストにお迎えして、トークイベント『スポーツ文化フォーラム session15』が開催されました。
会場は、今回のテーマ 『禅 -禅で繋がる∞セッション-』にぴったりの素敵な和室、日本橋の橋楽亭。
和の美しさが体現された空間は、満席のお客様をお迎えして静かな熱気に溢れていました。
まずはDr.辻とジェレミーさんの出会いの秘話から始まり、ジェレミーさんがセルフマネジメントを専門にするに至った経緯、そして実際に彼が行っている授業でのエピソードからQOLに対する国民性の話まで、内容は盛りだくさん!ユーモアを交えながら和やかな雰囲気で対談が進み、あっという間の90分でした。
熱心にメモをとる参加者もたくさんいらして、会場のみなさんの高い関心を感じられたセッションでした。
HPでの冊子公開に先駆けて、ここに一部内容を要約してご紹介いたします!
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体が言っていることを感じる
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辻:大学院にMBAを取りに来ているような最もコグニティブな人たちに、どうやって心の大切さを伝えているのですか?
ジェレミー氏:自分の体の中でどのような体験が起こっているかをしつこく聞きます。体が話しかけていることに気づけば、自分と体のつながりが生まれます。たとえば楽しい時に体は何を感じ、どんな感じになるか。私の場合は大好きな築地に行くと体も軽やかになる。ある問題を抱えている人は、その問題について話している時に塊みたいなものが胃の中にあることを感じると言いました。そこで私は、その塊みたいなものを10分くらいゆっくりただ感じてみるように言いました。すると、なんとなく塊が溶けていったようで、その後「正しいか間違っているかが重要なことでない」と気づいたと言うのです。脳と体が繋がり、解決策を感じていったということです。解決策を「思いついた」のではなく、「感じた」みたいな。解決の方法としては、より自然だと思います。
恒例の色紙には「Sports are a way to refine yourself. スポーツは自分自身を磨き上げる一つの方法である。」と書いていただきました。スポーツはアテンションのフォーカスの助けになり、さらにマインドと結果のクオリティの関係性を見せてくれると強調するジェレミー氏に、辻も大いに賛同。辻のトレーニングがまさに「マインドと体のつながり」を作っているというお言葉もいただき、素晴らしい着地点となりました。
当日はたくさんのお客様にご来場いただきまして、ありがとうございました。
◆ゲスト・プロフィール
ジェレミー・ハンター
Transform LLC共同経営者/パートナー 米ピーター・F・ドラッカー大学院准教
「Self-Management」理論研究の第一人者。 “人生の豊かさ(Wellbeing)” と “仕事のパフォーマンス最大化” をテーマに、ミハイル・チクセントミハイ(フロー理論の提唱者)とともに、Quality Of Life Research Centerを設立。現在は、クレアモント大学院内に「Executive Mind Leadership Institute」を設立し、代表をつとめる。米トヨタ自動車営業、ロサンゼルス警察など、企業、公的機関含め多数実績あり。ハーバード大学院 ケネディスクール修士/シカゴ大学 博士課程修了。
(株式会社エミネクロス / スポーツ文化フォーラム事務局)